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更新日:2011年9月14日
天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。その繊維が極めて細く、研磨機、切断機などの使用により飛散しやすくなりますので、飛散防止等の措置を行わないと吸入してしまうおそれがあります。
スレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音・断熱・保温材などにも使用されていましたが、現在では、原則としてこれらの製造等が禁止されています。
石綿は、触れても安全ですが、飛び散って吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法などで飛散防止等が図られています。
肺が繊維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つです。石綿による肺線維症を特に石綿肺とよんで区別しています。潜伏期間は15~20年といわれています。
アスベスト曝露から肺がん発症までに15~40年の潜伏期間があり、曝露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。
胸膜、腹膜、心膜等にできる悪性の腫瘍です。潜伏期間は20~50年といわれています。
過去に、アスベストを扱う業務に就いていた方、アスベストを吸い込んだ可能性のある方で呼吸困難、咳、胸痛などの症状がある方、その他特にご心配な方は近隣の労災病院又は健康福祉事務所(保健所)等の専門機関にご相談ください。
アスベストを吸い込んだ量と中皮腫や肺がんなどの発病に関係が認められていますが、短期間に少ない量を吸い込んだ場合の発がんの危険性については不明な点が多く、どれくらいの量で中皮腫になるかは明らかではありません。
アスベストを扱う業務に就いていた方で、アスベスト関連疾患と診断された方で、労災認定を受けようとする場合は、勤めていた事業所または最寄りの労働基準監督署にご相談ください。
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