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更新日:2024年9月28日

予防接種を受ける前に(高齢者)

高齢者インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の予防接種について知っておきましょう。

1.インフルエンザについて

インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染することによって起こります。インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみをすることにより、ウィルスが空気中に広がり、それを吸い込むことによって感染します。

インフルエンザの症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などで、のどの痛み、咳、鼻水などもみられます。普通のかぜに比べて全身症状が強いのが特徴です。気管支炎や肺炎などを合併し、重症化することが多いのもインフルエンザの特徴です。

2.新型コロナウイルス感染症について

新型コロナウイルス感染症は、感染者の口や鼻から、咳、くしゃみ、会話等のときに排出されるウイルスを含む飛沫、又はエアロゾルと呼ばれる更に小さな状態の粒子を吸入するか、目、鼻、口に直接的に接触することにより感染します。物や指についたウイルスが目、鼻、口に接触することで感染することもあります。

新型コロナウイルス感染症の症状は、発熱、咳、鼻水、咽頭痛、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、嗅覚・味覚異常、下痢等です。

3.接種対象者など

法律で決められたインフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の予防接種の対象者は、65歳以上の方及び60歳以上65歳未満の方で心臓、腎臓または呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方やヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方などです。

しかし、予防接種を受けることの義務はなく、ご本人が接種を希望する場合にのみ予防接種を行います。また、接種を受けるご本人が、麻痺などがあって同意書に署名できない場合や、認知症状があって正確な意思の確認が難しい場合などには、家族やかかりつけ医によって、特に慎重にご本人の接種意思の有無の確認を含め、接種適応を決定する必要があります。

対象者以外の人が受ける場合は、全額自己負担になります。

4.接種時期

インフルエンザは、予防接種を受けてから抗体力がつくまでに2週間程度かかり、その効果が十分に持続する期間は約5か月間とされています。より効率的に有効性を高めるためには、毎年インフルエンザが流行する前の12月中旬までに接種を受けておくことが必要です。

新型コロナウイルス感染症は、令和6年度から予防接種法のB類疾病に位置づけられ、「予防接種を毎年度秋冬に1回行うこと」が定められています。

5.予防接種を受ける前に

1.一般的注意事項

予防接種の必要性や副反応についてよく理解しましょう。気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける前に担当の医師や看護師、保健センターに質問しましょう。十分に納得できない場合には、接種を受けないでください。

医療機関で予防接種の前にお配りする予診票は、接種をする医師にとって予防接種の可否を決める大切な情報です。接種を受ける人が責任を持って記入し、正しい情報を接種医に伝えてください。

2.予防接種を受けることができない人

  1. 明らかに発熱のある人
    一般的に体温が37.5℃を超える場合をさします。
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
  3. 予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを起こしたことが明らかな人
    「アナフィラキシー」というのは、通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出る、吐き気、嘔吐(おうと)、声が出にくい、息が苦しいなどの症状に続き、血圧が下がっていく激しい全身反応です。
  4. インフルエンザの予防接種で、接種後2日以内に発熱のみられた人及び全身性発疹(ほっしん)などのアレルギーを疑う症状があった人
  5. 新型コロナウイルス感染症予防接種で、接種液の成分に対しアナフィラキシーなど重度の過敏症の既往(アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状)がある人
  6. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

上の1~5に該当しない場合でも医師が接種不適当と判断した時はできません。

3.予防接種を受けるに際し、担当医師とよく相談しなくてはならない人

  1. 心臓病、腎臓病、肝臓病や血液、その他慢性の病気で治療を受けている人
  2. 予防接種で接種後2日以内に発熱の見られた人及び全身性発疹等のアレルギーを疑う異常がみられた人。
  3. 今までにけいれんを起こしたことがある人
  4. 今までに免疫不全の診断を受けた人及び近親者に先天性免疫不全症の人がいる人
  5. (インフルエンザの場合)間質性肺炎、気管支喘息などの呼吸器の病気のある人
  6. 接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある人
  7. (新型コロナウイルス感染症の場合)抗凝固療法を受けている人、血小板減少症又は凝固障害がある人。

6.予防接種を受けた後の一般的注意事項

  1. 予防接種を受けた後30分間は、急な副反応が起こることがあります。医療機関でしばらく様子を見て、帰宅後も医師と連絡をとれるようにしておきましょう。
  2. ワクチンの副反応の多くは24時間以内に出現しますので、特にこの間は体調に注意しましょう。
  3. 入浴は差し支えありませんが、注射した部分を強くこすることはやめましょう。
  4. 接種当日はいつも通りの生活をしてもかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。

7.副反応が起こった場合

予防接種の後、まれに副反応が起こることがあります。また予防接種と同時に他の病気がたまたま重なって現れることがあります。

予防接種を受けた後、接種した部分が痛みや熱をもってひどくはれたり、全身のじんましん、繰り返す嘔吐、顔色の悪さ、低血圧、高熱などが現れたら、医師の診察を受けてください。

その他、不明な点は、保健センターへお問い合わせください。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部保健センターすこやか係

兵庫県赤穂市南野中321

電話番号:0791-46-8701

ファックス番号:0791-46-8705